2014年02月11日

ドル・円は102円台半ば、株高や経常収支赤字で―円売り圧力くすぶる

ドル・円は102円台半ば、株高や経常収支赤字で―円売り圧力くすぶる

2月10日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=102円台半ばを中心に推移した。米雇用統計後の米株高を引き継いだ日本株の上昇に加え、昨年12月の日本の経常赤字が過去最大に膨らんだことで円売り圧力がくすぶった。
午後3時47分現在のドル・円相場は102円40銭付近。一時は102円64銭と、1月31日以来の水準まで円安が進んだ。ただ、約1週間ぶりのドル高値では、売り需要も散見され、102円32銭まで下押される場面もあった。前週末の海外市場では、米雇用統計待ちの中、ドル売りが先行し、一時は101円47銭までドル安が進行。その後は、米株 の戻りを背景に102円58銭まで値を戻した。
外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、米国の雇用統計が悪ければ普通はドル売り材料だが、「米量的緩和の縮小ペースがもう少し緩やかになるという連想につながる」面もあり、株式市場で好材料視された感があると指摘。足元のドル・円相場は株価動向を見て「リスクオンかオフということに反応しやすい」とし、日本株 を中心にアジア株も堅調に推移しているということで、海外市場にかけてドル・円相場が上値を試す可能性もあるとみている。
一方、佐藤氏は、東京市場でドル・円相場の上値が重かったことについて、「年初に付けた2008年10月以来の高値105円44銭から、今月4日の安値100円76銭までの下落の38.2%戻しが102円55銭付近となっており、ドルの上値めどとして意識されやすい」と分析した。
経常赤字は過去最大  
米労働省が7日に発表した1月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比で11万3000人増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は18万人増加だった。昨年12月分は7万5000人増と、速報値の7万4000人増からわずかに上方修正された。
米雇用統計の結果判明後の米株式相場 は上昇。また、7日の新興国市場株も、米雇用情勢の弱含みを受けて、米金融当局が量的緩和縮小のペースを緩めるとの期待感から、MSCI新興市場指数 が上昇し、週明け10日も続伸している。
上田ハーロー外貨保証金事業部の山内俊哉氏は、米雇用統計の結果を受けて、「QE(量的緩和)縮小ペースが緩やかになるとの期待感も出たようで、株価の上昇から円が主要通貨に対して売られている」と説明。ただ、目先の注目材料として、今週予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン新議長の議会証言を挙げ、「QE縮小継続示唆でドル・円相場の戻りは限定的になる可能性がある」とも言う。
一方、財務省がこの日発表した12月の国際収支(速報)によると、経常収支 は6386億円の赤字と、3カ月連続で赤字となり、比較可能な1985年以降で過去最大の赤字額を更新した。
みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、日本の経常収支について、「想定以上の貿易赤字増大などの影響がかなり大きくなっている」とし、円の先安観につながっていると説明する。
猪瀬直樹氏の辞任に伴って週末9日に行われた都知事選挙では、無所属新人で自民、公明両党の支援を受けた舛添要一元厚生労働相(65)が初当選した。今回の都知事選では、細川護煕元首相が小泉純一郎元首相の支持を得て「原発ゼロ」を争点に出馬しており、原発の再稼働を検討している安倍晋三政権の方針に対して民意を問うといった点でも注目されていた。  
パインブリッジ・インベストメンツの松川忠債券運用部長は、「細川トレード」で、債券買い・株売りになっていたとし、「海外勢は安倍内閣が一定の信認を得られたと見て、株買いで反応する」と予想。その上で、「先週後半からリスクアセットを買い戻す動きがあり、為替もドル・円が102円台まで戻っていて、リスクオンに転換する流れになっている」と指摘していた。
posted by パセリ at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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